窓も玄関も見えない光溢れる家
🏆2017年度 R+house デザインコンテスト大賞
静けさの中に個性が息づく、美しいミニマルハウス。
一見すると住宅とは思えない、端正で洗練されたファサード。
通りに面した側には窓も玄関もなく、白い壁面が静かに佇む姿は、まるで美術館のような存在感を放つ。
余計な要素を削ぎ落としたミニマルな構成が、かえって印象的な美しさを生み出している。
そんな外観とは対照的に、内部には光と温もりがあふれる開放的な空間が広がる。
リビングに隣接する小上がりの畳スペースは、壁一面のタイルがアクセントとなり、シンプルな中に素材の質感を際立たせている。
ここはお子さまの昼寝スペースとして、また来客時にはベンチ代わりとしても使える、暮らしに寄り添う多目的な空間。
日常のなかに小さなくつろぎの場を生み出している。
白を基調としたリビング・ダイニングは、光がやわらかく反射し、上質で落ち着いた雰囲気をつくり出す。
シンプルでありながら、素材感と余白の美しさが際立つ空間構成は、住まい手のライフスタイルそのものを引き立てている。
2階へと続く階段を上がると、廊下の一部にだけご主人が好きな紫色のアクセントをプラス。
控えめながらも印象に残るその色彩が、空間全体のトーンをやさしく引き締める。
モノトーンの中に個性をさりげなく表現するその手法は、この住まいのデザインコンセプトを象徴している。
静けさと洗練、そして遊び心。
それぞれが絶妙なバランスで共存するこの住宅は、
「日常を特別に変えるデザイン」として高く評価され、2017年度 R+house デザインコンテスト大賞を受賞した。